TUBE

一般的にはサザンオールスターズやオメガトライブと並んで「夏バンド」のイメージが強いが、デビュー当時はチェッカーズやSALLYといったアイドルバンドに対抗して、CBSソニーとビーイングが組んで長戸大幸プロデュースでデビューした。ビーイング系としては珍しくテレビなどへの露出が多く、プロフィールも公表している他、バラエティ色の濃い番組への出演もある。

バンド名はサーフィン用語の「チューブライディング」に由来する。アマチュア時代は「パイプライン」というバンド名で活動し、デビューした1985年はバンド名を「The TUBE」としていたが、北海道文化放送の「Sound club 1700」(当時土曜17時台に放送されていた音楽番組)に出演した際、姓名判断師(木村天山)に「画数が悪い、名前の"The"を取ればバンドは良い方向へ向かう」と言われ、翌1986年、3rdシングル「シーズン・イン・ザ・サン」発売前に、正式に「TUBE」と改名。

シングル1枚、アルバム8枚がミリオンセラーとなり、また1990年から2004年までシングル連続TOP10入り(15年、歴代2位)の記録を持つ。アルバム計2100万枚、シングルを含めると計4000万枚を超えるセールスを記録。アルバムの総セールスは、歴代アーティストの中でも17番目に多い。 なお、アルバムは1986年の「THE SEASON IN THE SUN」で週間オリコンチャート3位を記録して以来、2012年までアルバム連続TOP10入り(27年、歴代2位)をコンスタントに記録している。

結成地は神奈川県座間市であり、メンバーの出身地は神奈川県央地区と東京都下である。

シングル曲は1980年代、作詞に亜蘭知子、作曲に織田哲郎、栗林誠一郎の提供曲が続いたが、1989年の「SUMMER CITY」以降、メンバーによる作詞・作曲に移行する、大半の曲で作詞は前田、作曲は春畑が担当している。

1990年代は夏のみの活動がほとんどで、冬季のリリースは少なくなり、夏以外はソロ活動が目立つようになるが、近年は夏だけでなく秋冬にもシングルをリリース、また冬季限定ライブ「冬でごめんねツアー」を行ったりしている。デビュー当初の80年代も1年通して活動していたが、夏バンドのイメージが強くなりすぎた為、夏に特化していくようになった。

1985年に行われた神奈川県逗子でのライブから30年間、毎年ライブを開催している(基本的には春に行われるホールツアー、夏に行われるスタジアムツアー)。

なお、ビーイング系のグループとしてデビューし、2008年頃までは音楽制作はビーインググループの「ZAIN PRODUCTS」が担当していたが、デビュー時期の関係からか所属レーベルはビーイング系ではなくソニー系で、ソニー以外のレーベルへの移籍は一度もしていない(ビーイング系レーベル所属者への楽曲提供はある)。2014年現在のレーベルはソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ。

彼らのデビュー日にちなんで、米国ハワイ州では2000年から6月1日を「TUBE DAY」と定めている。制定された時、デビュー15周年を記念して、ハワイでアジア人としては初のアロハ・スタジアムでライブを行った。その後も毎年同日か、または同日直後の週末にイベント(ミニライブなど)を行っており、2005年6月3日には、ワイキキの中心にあるアメリカ陸軍保留地、フォート・デ・ルーシーで野外コンサートを行った。

長戸大幸

ビーイング音楽プロデューサー”長戸大幸”と"ミュージシャン"の紹介

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